シロアリ被害に気をつけて!
従来、寒い地域では活動が 活発ではないため、北海道にはいない、 とまで言われてきたシロアリ。ところが近年、 札幌や函館などを中心にシロアリ被害が 報告されるようになってきました。今回は、 お家の大敵、シロアリについて考えます。
【01】シロアリってどんな虫?
シロアリは、「アリ」に似ていますが、実際はアリの仲間ではなく「ゴキブリ」に近い昆虫です。日本では「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」の2種類の在来種が木造家屋に被害を出していることで知られていましたが、近年は、外来種の「アメリカカンザイシロアリ」による被害も国内で確認されています。なかでも、「ヤマトシロアリ」は日本全土に分布し、道内でも道北及び道東の一部地域を除く広い範囲に生息していて、北海道では主に「ヤマトシロアリ」による被害が確認されています。【02】なぜ被害が増えているの?
ヤマトシロアリは4~6℃前後で活動を始め、20~30℃で活発に活動するとのこと。しかし、北海道は4℃を下回ることも多く、低温になると仮死状態になりますが、暖かくなると一部蘇生して活動を再開します。ある実験によると、北海道のヤマトシロアリは本州に比べ仮死状態からの蘇生率が高く、寒さへの耐性ができてきているのではないかと言われています。また、北海道特有の断熱性の高い工法が、床下の温度も上昇させシロアリにとって快適なのも原因の一つかも知れません。【03】どんなところを好むの?
ヤマトシロアリは乾燥に弱いためジメジメした環境、特に床下を好みます。湿って腐った木材を好んで食べるため、雨漏りや排水管の漏水などで腐食していると、発生しやすい環境になります。新築の際には、土に薬剤やシートなどで処理しておく、床下の風通しを良くしておくなど事前に対策しておくと良いでしょう。また、既存住宅で早期発見するためには、浴室などの水回りに「羽」が落ちてないか、日当たりの悪い部屋などの床が緩くなってないかなど定期的に確認しましょう。【04】いるかも?と思ったら
シロアリが発生している疑いがある場合、個人でシロアリを駆除することは難しいため、専門の駆除事業者へ依頼しましょう。自宅の施工業者や自治体の相談窓口などで信頼できる事業者を紹介してもらうなどして、正確に調査をした上で必要な処理を行ってください。本州では悪質な業者によるトラブルが後を絶たないため事業者選びは注意が必要です。自分でシロアリの巣穴を発見しても殺虫剤の散布はやめましょう。シロアリが分散して駆除が難しくなる可能性があります。「家さがし」巻頭特集
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