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本格的な冬に向けて 家庭での感染症対策について

新型コロナウイルス感染症の感染予防や拡大防止のため、皆さんも、日頃から注意して対策に取り組んでいることでしょう。しかし、新型コロナウイルス感染症はいまだ収束しておらず、さらに例年冬にはインフルエンザが流行するため、二つの感染症の同時流行が懸念されています。今回は、この冬、特に気をつけたい自宅での感染対策について札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課にお話を聞きました。

【Q】自宅では、どんなことに注意したら良いですか?

【A】まずは、室内の換気を心がけましょう。窓を少し開けてこまめに換気するなど、各家庭の状況に合わせた定期的な換気や、効率的な換気方法を考えましょう。空気の入口と出口が対角線になることが理想ですが、家具などで空気の通り道をふさがないようにする、扇風機などで家の中に風の流れを作るなどの工夫も有効です。換気口もほこりなどがたまると換気が不十分になる場合がありますので、定期的な清掃を心がけてください。

【Q】換気以外にも注意するべきポイントは何ですか?

【A】新型コロナウイルス感染症に家庭内で感染する事例が続いていて、今後さらに増加する可能性があります。特に重症化しやすい高齢者の方がいる家庭では、より慎重になっていただきたいと思います。日頃から、家族であっても食器などは共有しないで、食事の際は小分けに盛り付けをしたり、歯磨き用のコップもそれぞれ専用のものを用意しましょう。また、トイレでは、ウイルスが飛散する可能性があるので便座のふたを閉めてから水を流しましょう。

【Q】体調がすぐれない人がいるときの注意点は?

【A】発熱などのかぜの症状があるときは、仕事や学校などを休み、外出を控えましょう。家族の中に体調がすぐれない人がいるときは、家の中でもできるだけマスクをしましょう。さらに、タオルの共用は避け、衣類などを洗濯するときは手袋をつけたり、トイレや洗面所などの共用部も小まめに清掃・消毒するようにしてください。発熱して医療機関に行くときは、かかりつけ医などの身近な医療機関に事前に電話してください。分からないときは、お住いの自治体の相談窓口までお問い合わせください。

最後に一言お願いします。

家の中だけではなく、交通機関やお店でも換気のために一時的に気温が低くなることがあります。体調を崩さぬよう、家でも外でも気軽に脱ぎ着しやすい上着などがあると便利です。加えて、基本的な感染対策を今後も徹底するようお願いします。30秒程度かけて、水と石けんで丁寧に手を洗う。人と人の距離はできるだけ2m以上とる。症状がなくても、マスクを着用する。コロナ禍の冬を乗り越えるために、気を緩めず感染対策に取り組みましょう。              

【取材協力】札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

												

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