何歳になっても秘密基地気分? 憧れの地下室

【1】地下室の種類
地下室には大きく分けて「半地下タイプ」と「全地下タイプ」の2種類あります。「半地下タイプ」は地面より高い位置に天井がある地下室で、窓を付けることで採光が可能です。「全地下タイプ」は地面より低い位置に天井がある地下室で、断熱性や遮音性により優れています。最近は、地下室の外側を掘り下げ「ドライエリア」という中庭のような空間を設ける場合があります。主に採光や換気など環境改善が目的ですが、避難経路の確保にもなります。【2】どんな用途で?
全地下タイプは、大きな音を出せる音楽スタジオやシアタールーム、子どもの遊び場などに適しています。大柄な器具を置くスペースが必要なトレーニングルームにも向いています。さらにワインセラーとして使用するのも良いでしょう。但し、ワインは振動や光など環境に非常にデリケートなため、振動をともなう他用途との兼用は難しいです。居室として使う場合は、「ドライエリア」の設置など、いくつか条件を満たす必要があります。
【3】地下室のメリット
防音性が高い、気温・湿度が安定しているといった趣味に関するメリットのほか、耐震性が上がるというメリットもあります。万が一のなんらかの災害の時は、シェルターとしての機能も。しかし、最近は都市部の住宅事情から、地下室があると法律的に容積率が緩和され、本来の規則の床面積から上限を増やせる、より空間を確保できるという理由で、地下室を検討するというケースも少なくありません。
【4】地下室のデメリット
新築の場合、そもそもその土地が地下室を造るのに適した地盤か、という問題があります。地下室ありきであれば、土地探しからということになります。また、いざ造るとなると、地盤が崩れないよう対策し、重機で穴を掘り、防水工事を行うなど、大規模な工事が通常の建築に加わるため、かなりコストが高くなります。また、地下という特性上、換気・除湿・排水設備が必須で、大雨などの浸水にも事前に対策が必要です。
「家さがし」巻頭特集
-
2024/07/04 手抜きではなく効率化 家事時短のこつ
-
2024/06/01 万が一の時のために 風水害に備えよう
-
2024/04/20 花粉をシャットダウン 家での花粉症対策
-
2024/03/16 賃貸住宅における 退去時費用などのトラブルについて
-
2024/02/17 おしゃれで機能的 門柱(もんちゅう)の魅力
-
2024/01/20 家さがし1月の読者プレゼント
-
2023/12/02 札幌らしい彩りの街並みに 札幌の景観色70色
-
2023/11/18 何が違うの? バルコニー ベランダ テラス
-
2023/11/03 今、ひそかなブーム? 平屋
-
2023/10/21 とっておきの時間 読書を楽しむ空間づくり