まきストーブの魅力。
パチパチという木がはぜる音、炎の揺らぎ。いつかはわが家にもまきストーブを、と憧れている方は多いかもしれません。化石燃料を使わず、間伐材や端材を燃料としたエコな暖房器具ということでも近年注目を集めています。ですが、その取り扱いは意外と厄介。今回はまきストーブについて考えます。
【1】まきストーブとは
まきストーブは、密閉された箱型の本体の中で、燃料のまきを燃焼させる暖房器具です。鋳鉄製や鋼板製が多く、その材質上本体表面からの放射熱や、対流する空気によっても部屋を暖められることが特徴です。また、暖炉と異なり、取り込む空気の量を調節することで、火力の調整が可能です。排気には煙突が必要で、構造上煙突を付けることが難しい家には、まきストーブを設置できません。【2】まきストーブのメリット
まきが無料または安価で手に入る環境であれば、燃料費はほとんどかかりません。ガス料金を気にしてなかなかできなかった長時間の煮込み料理にも挑戦できるでしょう。一度室内が暖まったら冷めにくかったり、洗濯物が乾きやすいのもまきストーブの特長です。インテリアとしても存在感があります。何より、災害や停電の時に、安全さえ確認できれば暖を取れたり調理に使えることは、とても心強いです。【3】まきストーブのデメリット
本体の購入だけではなく、煙突の設置などの初期費用がかかります。まきの購入費もそれなりの負担になる場合があります。一冬分のまきを程よい大きさに割る作業はなかなかの重労働で、まきを置くスペースも必要です。まきはしっかり乾燥させないと燃えません。本体はもちろん、煙突のメンテナンスも必須です。煙がたくさん出るため近隣への影響を十分に考慮した上での設置が求められます。「家さがし」巻頭特集
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