行動の制限はなくなったものの、コロナ禍により在宅時間が増えた方も多いかと思います。おうち時間をより快適に過ごせるように、今回は自宅で簡単にできる菌・カビ対策をご紹介します。札幌市内の児童会館や幼稚園での「手洗い教室」をはじめ、消費者向けに衛生啓発活動を行なっている花王グループカスタマーマーケティングの上杉千穂美さんに、自宅での「除菌のこつ」について聞きました。
【1】食卓テーブルの除菌方法
食べこぼしのような目に見える汚れを落とすことに意識が向きがちですが、食事前の除菌も重要です。テーブルを拭く際は、スプレーやシートを使い「ヨコ・タテ・ヨコ・タテ」と直角を意識して拭くと、端から端まできれいに拭けます。布巾やシートは、丸めた状態や大きなサイズのままだと力が入りにくく、拭きむらが残りやすくなるので、手の大きさに折って使いましょう。上手な拭き方のこつは「直角」です!
【2】スポンジの除菌方法
菌が増えやすい条件「水分」「汚れ」がそろった物が「スポンジ」。スポンジには1000万~100億の菌がいるという調査結果(※)も。そのまま使うと、洗っている食器に逆に菌が移る可能性もあります。スポンジは使用後に除菌ができる食器用洗剤を付けて「くしゅくしゅ」と泡立てて浸透させておくのがお勧めです。(約18時間すると菌移りを防げます※)その他、台所用漂白剤を薄めた液に約2分間漬けた後、よくすすいで乾かす方法も効果的。時短で、手軽に除菌できます。
(※) 花王 生活者研究センター調べ
【3】風呂のカビ対策
風呂の「黒カビ」「ピンク汚れ」「ぬめり」などは「温度」「水分(湿度)」「栄養(汚れ)」の3つの条件がそろうと増殖し、目に見える汚れになって現れます。そのため、 「高温多湿」にならないように乾かす・換気をする、「栄養」となる汚れをなくすなど、カビが増殖しにくい環境をつくることが重要です。カビは落とすより「予防」が大切です。
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